ゆずぽんのブログ(仮)

オタクになりきれない虚無な人間の思い出を綴ります

野球知らない人に「大谷翔平」の凄さを伝えたい

 

 こんにちは、ゆずぽんです!

 今回は、野球の国際大会「WBC」が間近に迫っているということで、それに関する内容をお話ししたいと思います。

 

 世界一をかけて、日本人プレイヤーの代表30人がワンチームとして集結するということで非常にワクワクしていますが、その中でも一際注目を集めているのがやはりこの人

 

 大谷翔平選手です!

 

 今や本場アメリカの野球ファンにも名が知れ渡った彼ですが、実際どのくらい凄い選手なのかご存知ない方も多いかと思います。今回はその大谷選手の凄さをわかりやすくお伝えできたらと思います!

 

 

二刀流

ありえない妄想を現実に

 皆さん、突然ですが想像してみて下さい。

 

 例えばこんな声優の方がいたとします。

 【なんとデレマスとミリマスの両方でCVを担当されています。そしてデレマスのライブに出演した次の週にはミリマスのライブに出演しました。どちらのライブでも素晴らしいパフォーマンスを発揮し、プロデューサー達からは称賛の声が止まりません。】

 

 いかがでしょう。

 どう感じられましたか?

 

 恐らく、「凄い」とか「素晴らしい」という以前に「意味がわからない」「そんなこと許されない」「妄想乙」みたいに思われたでしょう。

 

 その通り、大谷選手はまさに上述の例のような常識で考えるとありえない存在だったのです。そんな大谷選手のプレースタイルは【二刀流】と称されていますが、ここからはその二刀流とともに大谷選手について解説していきたいと思います。

 

プロ野球界の「常識」について

 大谷選手の紹介の前に、プロ野球での選手の運用について軽く触れていきます。

 野球は9人で行うスポーツであり、大きく「投手」が1人、「野手」が8人で構成されます。「投手」は守備時にマウンドから投球を行う選手で、「野手」は守備を行う選手になります。

 そして、野球は守備時の他に攻撃時には打者として打撃を行います。しかし、守備時において、投手の投球というのは実質的に大きな比率を占めるため、投手は投球の練習に専念し、打撃の練習は専ら野手がメインに行うことが多いです。

 

 特に、プロの世界でははっきりと分かれており、投手は打撃としての役割はほぼ求められません。完全に分業化されており、それが50年以上当たり前としてプロ野球の歴史は進んでいきました。

 

二刀流・大谷翔平爆誕

 2013年、高校を卒業しプロ野球選手になるやいなや、いきなりプロ野球界に衝撃を与えた選手がいました。

 大谷翔平選手です。

 

 彼はプロの世界で「投手をやりながら野手としてもプレーする」と宣言したのです(これに至るまでにちょっとした経緯はありましたが)。

 

 これを聞いた当時高校生の自分は正直「無茶すぎる、さすがにプロ舐めてるやろ」と思ってました。こんなにレベルの高い世界で一人二役みたいなこと、できるはずがない。体の負担も練習量も他の人の実質2倍になるわけだし、きっと通用しない。それはこれまでの投手と野手に分業されて続いてきたプロ野球の歴史が証明してる、と。

 メディアでも話題になり、瞬く間に大谷選手は投手と野手の【二刀流】と称され、この年の流行語ベスト50にも選ばれています(余談ですがこの年は年間大賞が4つ選ばれた空前の流行語大豊作年でした)

 

伝説の幕が開ける

 大谷選手はその後も二刀流を継続、目覚ましい成長を見せ高卒3年目にしてリーグトップレベルの投手になりました。しかし打者としてはまだ開花に至らず、野球ファンからは「もう投手専念でええんちゃう」と言われるように。

 次の年、投手としての凄さをそのままに、ついに打者としても覚醒を果たします。「先発投手先頭打者ホームラン」「DH解除クローザー」などの頭のおかしい伝説を次々に残しました。大谷選手はまさに妄想を現実にしたような選手になっていました。

 最初は懐疑的だった自分も、「過去の常識で考えてはいけない凄い存在だった」と思うとともに、「こんな伝説を目撃できるなんて幸せだ」とまで思うようになりました(レジェガ並の感想)

 

 しかし、大谷選手の伝説はまだ序章に過ぎませんでした。2018年には海を渡り、野球の本場メジャーリーグへ。そこでは日本時代をさらに凌駕した成績を残し、日本だけでなく世界を揺るがす伝説の二刀流に…

 

 というところで一旦区切ります。

 

史上最強と史上最強の融合

 大谷選手の凄いところを3つ挙げるとすれば、

 まず1つ目は「投手と野手の両方をこなす、という常識破りのプレースタイルを編み出したパイオニア」であること、

 そしてあと2つは「投手として日本人最強レベル」「野手としても打撃力が日本人最強レベル」であることです。ただ2役をこなすだけでなく、その両方で日本人史上最強と呼べるほどの能力を持っています。ここからはその大谷選手の能力の高さを解説していきたいと思います。

 

投手・大谷翔平 〜圧倒的豪速球〜

 投手・大谷翔平の凄さでわかりやすいのは、やはり球速の速さです。以下に日本のプロ野球における投手の球の最高速のおおよその評価?の比較をまとめてみました。

 

最高球速 評価
~145km/h 軟投派(遅め)
145~150km/h 平均的速さ
150~155km/h 速球派
155~160km/h チームトップレベ
160km/h~ 歴史に名が残るレベル

 

 

 

 簡単に言うと、球速160km/h以上の球を一球でも投げた投手は「凄い化け物投手が現れた」とプロ野球界で騒がれるレベルで珍しいです(速い = 打てないピッチャーとは必ずしも言えなかったりしますが)。

 

 その中で、大谷選手の投げる速球の過去最高速度は…

 

 165km/hです。

 

 なんと160km/hすら遥かに凌駕する豪速球を投げることができ、これは現在でも日本人のプロ野球史上最速の記録となっています。ちなみに日本人選手の最速記録ランキングは以下のようになってます。

 

  選手名 最高球速 達成年
大谷翔平 165km/h 2016年
佐々木朗希 164km/h 2022年
千賀滉大 164km/h 2022年
藤浪晋太郎 162km/h 2020年
由規 161km/h 2011年
国吉佑樹 161km/h 2019年

 

 近年は佐々木選手等新たなバケモノ凄い選手が現れていますが、165km/hをマークした当時は完全に飛び抜けて史上最速ということで、その凄さが伺えました。しかもこの速度を出したタイミングが本当に凄いんですよ、シーズン最終盤のCSの最終回に(オタク特有の早口)

 この豪速球を携えながら、日本球界を代表する投手として打者を翻弄し続けました。しかし、改めて言いますが、大谷選手の場合は「野手としてのプレーや練習を並行しながら」このような凄い投手になった、というのが本当に信じられません。

 

打者・大谷翔平 〜圧倒的パワー〜

 大谷選手は165km/hの豪速球を投げるとんでもない投手でありながら、打者としてもプレーされています。ただ前述の投手としての能力を考えると、「もう投手一本に絞った方が良くない?」と思われる方もいるでしょう。

 そう思うなかれ、大谷選手を間近で見る多くの有識者の方は口を揃えて「実は大谷選手は投手より打者としての方が凄い」と話していました。

 

 一体どういう事でしょう。

 2016年頃から打者としての凄さも垣間見せる活躍を見せていましたが、その能力がついに本物の姿を見せたのは…

 

 2021年、メジャーリーグに渡って4年目の事でした。

 

 豪速球を放つその恵まれた身体、打者としての大谷選手の持ち味はやはりそれを生かした圧倒的な「パワー」でした。

 そして、野球の華といえば「本塁打(ホームラン)」です。本塁打を放つにはスタンドまで飛ばすパワーが必要となります。大谷選手はやはり本塁打を放つということに対して天性の才を持っていました。

 

 その2021年、大谷選手は本塁打を量産、メジャーのトップの選手達と最多本塁打数争いを繰り広げ、最終的にその1年で46本もの本塁打を放ちました。

 

 この1シーズンで46本という数字、野球を見てないとピンとこないかもしれませんが、実際とんでもないです。メジャーリーグでの成績と考えれば尚更です。

 

 日本のプロ野球でトップレベルに立った人だけが挑戦できるメジャーリーグ、レベルの差は歴然です。別世界です。2000年頃からイチロー選手を皮切りにメジャーリーグに挑む日本人選手が増えてきました。しかし、体格面などがネックとなり、特にパワーという点で日本人は他国の選手に遠く及びませんでした。

 その中で活躍したのが、聞いたことある方もおられるかもしれません、「ゴジラ」こと松井秀喜選手です。松井選手は日本時代からホームランを量産し、メジャーでは1シーズンで最高31本の本塁打を放ちました。この記録は過去の日本人メジャーリーガーにおいては最高記録になっていました。しかしリーグトップレベルでは大体1シーズンに4,50本放つ選手もいるため、日本人はメジャーのトップには遥かに及びませんでした。

 さらには、1シーズン20本塁打以上放った選手ですら歴代で松井選手のみで、この31本という数字は日本人のパワーの限界を象徴するかのように思えました。大谷選手が出てくるまでは。

 

 さて、ここで先程ご紹介した大谷選手の2021年の本塁打数ですが、46本です。

 

 やばくないですか?

 

 30本が限界、20本ですらほぼ誰も辿り着かなかったメジャーの環境で、いきなり46本ですからね。

 参考に日本人メジャーリーガーのシーズン最高本塁打の暫定記録も下に記載します。

 

  選手名 シーズン本塁打 達成年
大谷翔平 46本 2021年
松井秀喜 31本 2004年
井口資仁 18本 2006年
城島健司 18本 2006年
イチロー 15本 2005年

 

 こう見るといかに過去の日本人の中でも大谷選手が突出しているかがわかると思います。

 実際にこの年は野球ファンも目が離せなくなってました。メジャーリーグの日本人選手が本塁打を打つと毎回野球速報アプリから速報が来るのですが、この年は凄い頻度で速報が飛び、大谷選手が打つたびにTwitterのTLでも話題になるなど、見てる側としてもワクワクが抑えられない雰囲気でした。まさに伝説の目撃者です。

 その衝撃は現地アメリカの野球ファンにも伝わり、瞬く間に大谷選手は世界が認めるトッププレイヤーに。しかし、何度も言いますが、「投手としてのプレーや練習を並行しながら」これだけの実績を残したわけですから、メジャーリーグへの衝撃も凄まじいものになったはずです。

 

まとめ

 ここまで大谷翔平選手の凄さを紹介させていただきました。ざっくりまとめると、

 

 ◎「二刀流」という常識を覆すプレースタイルに挑戦し、それを確立させた

 ◎投手としては日本人最速の速球を投げ、衝撃を与えた

 ◎野手(打者)としては豪快な本塁打を量産し、世界のトップと競り合った

 

 これまで何十年と続いたプロ野球の世界では、数々のスター選手が生まれて来ました。しかし、大谷選手は投打を極めた唯一無二の選手として野球の歴史に大きな爪痕を残しました。大谷選手が騒がれるのは、これだけの実力と華々しさを持っていることを考えると納得いただけると思います。

 そして、冒頭にもお話ししたWBCでは日本代表として参戦が決まり、大谷選手自身も日本でプレーするのは2017年以来となります。同じ日本のメンバーとして大谷選手を応援できるこの機会、是非大谷選手に注目されてみるのはいかがでしょうか。

 

 最後に、ちょうど先程大谷選手がWBC本番前の練習試合に出場し、そこでいきなり放ったホームランをどうぞ↓

https://twitter.com/eekotoiu8n/status/1632682055095185408?s=46&t=uXXg3fJag2RkSBuGXv7ELQ

 

 体制を崩しながら腕の力だけでホームランに、日本人でこんなことできるのは大谷選手しかいないでしょう。

 

 今回はここまでです!

 それでは!